2012年11月13日火曜日

カラフルな漁師の島 ブラーノ島

8月になりますが、ブラーノ島という島へ行って来ました。
ヴェネツィア本島から船で30分あまりの小さな島です。
昔から、多くの漁師さんが暮らす漁師町なのだそうです。



大きな地図で見る

ブラーノ島の特徴は、運河沿いに並ぶカラフルなお家。
一軒一軒が原色で塗り分けられていて、おとぎの国に来たみたいです。




もともとは、漁から帰る漁師さんが自分の家を間違えないようにと、目立つ色で塗り分けたからだそうです。


特にヴェネツィアのラグーン(潟)は冬には霧に包まれることが多いので、夜の漁を終えてまだ薄暗い早朝だと、自分の家がわからなくなってしまうのだとか。


この色を維持するのも大変でしょうが、今はきちんと自治体から補助が出ているそうですよ。





 レンガ作りの建物が並ぶヴェネツィア本島とは全く違った風景です。




今は漁業も昔ほど盛んではないそうです。ちょっと残念ですね。
数年前までは魚市場も開かれていたそうですが、いまはその名残のテーブルが並んでいるだけでした。



これは8月に訪れたときの写真です。街のお母さんたちが集まっておしゃべりしていました。左のお母さんはレース編みをしています。

こちらは先日11月に訪れたときです。運河わきでお母さんが毛糸で編物をされていました。


8月、広場の酒場では街のお父さん達が集まって楽しく唄を歌っていました。




アコーディオンの伴奏です。どんな歌詞かわかりませんが、楽しそう。

動画でご覧ください。

8月の訪問時の帰りは夕日がきれいでした。

2012年11月7日水曜日

アクア・アルタ動画編

写真では伝えきれないアクア・アルタの様子をビデオでも撮って来ました。
ご覧ください。
それぞれYoutubeにジャンプすると高画質で見ることができます。








ついに来た!アクア・アルタでヴェネツィア水没

ヴェネツィアに来る前にみなさんから教えていただいたアクア・アルタ。
普段から水面ぎりぎりに建てられているこの街が、海面の水位があがることで水没しちゃう現象です。

冬場はけっこう頻繁に発生するようで、天気予報みたいに事前に予報が出たりしています。


この日は最高水位が135センチという予報でした。
その時間に合わせて外に出てみると。。。すでに近所が水没していて、みんなジャバジャバ長靴で歩いています。
いつもの道が川のようになっています!



道の真ん中に臨時の橋がかけられているところもありました。


見慣れた橋のたもとも水没。運河との境目がよくわかりません。


住民はアクア・アルタ予報で知っているのですが、かわいそうなのは旅行者のみなさん。
重いスーツケースを転がすこともできずに、肩に担ぐしかありません。


ホテルの1階ロビー。完全に水没です。


こちらのホテルも水没。池のようになったフロントでチェックインしています。


こちらのお店は今日は店じまいのようですね。
膝上くらいまで水が来ています。


こちらのカフェは通常通りの営業です!ショーケースのサンドイッチもいつもどおりの仕込み量のようですね。たくましい!

店の入り口に防波堤を用意している店も多かったです。
完全防水にはなりませんが、ないよりはマシという感じですね。


毎年のことなので、もう慣れっこという感じです。

こちらの店の人も笑っています。

一番有名なサンマルコ広場も、膝上くらいまで水が来ていました。さすがに観光客もほとんどいません。
自分はひざ下までの普通の長靴なので、広場の中までは到達できませんでした。

今日は広場のカフェも営業していないようです。


台風や洪水でもなく、いつも数時間で水が引くこともあり、住民のみなさんはそれほど慌てていないのが印象的でした。
すでにベネツィアの風物なのでしょうね。

この次の日記で、動画もまとめてご覧ください。