2012年10月18日木曜日

食洗機に塩を入れる?

ヴェネツィアの水道の水は日本と比べて含まれるカルキ分(カルシウムとかマグネシウムなど)が多いのです。こういう水を硬い水「硬水」というそうです。

これがいろいろ曲者で、石鹸が泡立たず洗浄力も弱くなるとか、水まわりがすぐに結晶化したカルキで白くなるとか、日本では考えられなかったことが起こります。

何度か硬水でお湯を沸かした鍋。 最初はきれいな黒い鍋だったのに、白いパウダー状のものが付くようになってきました。これがカルキ分。加熱によってどんどん析出するのだそうです。



こうなっちゃうと、こちらでは「酢」を使って洗うのだそうです。
酢でカルキ分を溶かしちゃうんですね。
鍋やグラスのカルキを溶かすのに、こちらのみなさんはスーパーで安いワインビネガーを買ってくるそうです。



洗面所の金属部分も、気がつくと白い結晶が。


こういう部分にはカルキ専用の洗浄剤があります。 
カルキはこちらでは「カルカーレ」と呼んでいて、「アンチカルカーレ」の洗浄剤が何種類か販売されていました。酢が含まれているみたいで、スプレーすると酸っぱい匂いがします!




一番びっくりしたのは、食洗機に塩をいれなければならないこと。
これが食洗機専用の塩です。
食洗機には、洗剤を入れるポケットと別に、予め塩を入れておくタンクがあります。

洗浄水に塩が入ることで、硬水が軟化されるのだそうです。
硬水で洗浄力が弱くなるだけならまだいいのですが、食洗機の温水ヒーター部分などにどんどんカルキが付着して、食洗機本体が壊れてしまうこともあるそうですよ。




なので、食洗機に入れるのはこの3点セット。
左から「食塩」「洗剤」「リンス」。
リンスも入れないと、洗いあがりが白っぽくなってしまいます。
カルキは手強いです。。。。



イタリアの洗濯機は温水洗浄が基本。なのでやっぱりヒーターにカルキがつきやすいのです。
石鹸の洗浄力も落ちちゃいますし、
洗濯機のカルキ対策はこの「カルゴン」。一番有名な商品です。
洗濯洗剤と別に、この「カルゴン」を入れなければなりません。


アイロンもスチーム部分がすぐカルキで詰まってしまうので、水道水が使えません。
なので、このような蒸留水がスーパーで売っています。
ヨーロッパのミネラルウォーターもカルキが多いので、やっぱりアイロンには使えないとのこと。


旅先で生水を飲んじゃいけないってよく言いますけれど、生活水でこんなに違いが出てくるとはおもいませんでした。
外国に暮らすって、大変だなって実感しました。

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